ざっくりな意味
青色申告とは ・・・
確定申告の時、申告のやり方を細かくする代わりに、納める税金を少なくしてもらえる申告方法
白色申告とは ・・・
確定申告の時、申告のやり方を簡単にする代わりに、納める税金を少なくしてもらえない申告方法
もう少し説明すると
そもそも「確定申告」とは、「1年間でこれだけの儲けが出たので、今年の税金はこれだけ納めます」と税務署に申し出ることです。
詳しくは、確定申告を参照ください。
確定申告には、大きく2つの申告方法があります。
・青色申告
・白色申告
青色申告と白色申告には、大きく3つの違いがあります。
1.事前の申請が必要か否か
青色申告する場合、事前に税務署へ申請書を提出し、承認をもらう必要があります。
白色申告する場合、事前申請は不要です。
2.帳簿の作り方の違い
青色申告する場合、お金のやり取りを「複式簿記」という方法で記載します。
「複式簿記」とは何かは少々ややこしいのでここでは説明しません。
要するに、簿記の知識が必要な難しい記録方法です。
こんなイメージです。
白色申告する場合、お金のやり取りを「単式簿記」という方法で記載します。
「単式簿記」とは、家計簿やお小遣い帳のような簡単な記録方法です。
こんなイメージです。
3.提出書類の違い
青色申告の場合、確定申告の時に様々な書類が必要となります。
白色申告の場合、確定申告の時に提出する書類が少なくて済みます。
青色申告のメリット
青色申告にすると税金を少なくしてもらえるようですが、一体いくらくらい少なくなるのでしょうか。
青色申告にすると、最大で「65万円」の控除が受けられます。
白色申告には控除がありません。
ここで注意ですが、控除と言っても65万円税金が安くなるわけではありません。
65万円の控除とは、税金を計算するときの元になる金額が65万円引かれることです。
例えば、その年の利益が500万円だった場合、青色申告の税金の計算は以下の通りとなります。
この435万円に対して税金が計算されます。
この場合、税率が20%となりますので、
87万円が納める税金(所得税)となります。
一方、白色申告の場合、控除がありませんから、税金の計算は以下の通りとなります。
この例ですと、青色申告の方が白色申告より、13万円(100万円ー87万円)税金が少なくなります。
まとめ
以上をまとめるとこんな感じです。
事前の申請 | 帳簿の作り方 | 提出書類 | メリット | |
青色申告 | 必要 | 複式簿記 | 多い | 税金を少なくしてもらえる |
白色申告 | 不要 | 単式簿記 | 少ない | 税金を少なくしてもらえない |
他にも青色申告はいろいろなメリットがあります。
私も2022年度に初めて青色申告にトライしました。今は便利なソフトがありますのでそれを使ったら比較的簡単に確定申告することができましたよ。