今度初めて物件を内見(内覧)することになりました。
内見する上で、チェックするポイントを教えてください。
大事なことは、自分の中のノックアウト条件(これを見つけたら絶対購入しない!)を決めておくことです。
私の場合、どこをチェックし、何をノックアウト💣条件としているかをご紹介しますね。
今回は周辺環境のチェックポイントです。
周辺環境以外のチェックポイントはこちらをご覧ください。
周辺環境のチェックポイントで誰でもすぐに思いつくことは、コンビニやスーパーが近くにあるか、幼稚園や学校が近くにあるか、等だと思います。
それも重要なのですが、私の場合、それらの施設が無いからといって即購入を見送るということはしません。
コンビニや学校が近くに無いからと言って、入居付けにはそれほど影響しないと考えるからです。
もっと重要視していること、それは「騒音」「悪臭」「嫌悪施設」「隣人」「災害」です。
※💣マークの意味
💣💣💣 :即購入見送り
💣 :要確認 程度次第では購入見送り
騒音
- 楽器や音楽の音が漏れ聞こえないか
- 近くに工場や倉庫が無いか
1.楽器や音楽の音が漏れ聞こえないか 💣💣💣
楽器といっても、近所の人が趣味で引くギターの音やピアノ教室のピアノの音くらいであれば問題ありません。
問題なのは、カラオケボックスやスナック、ヒップホップ系のダンス教室などの音です。
これらの音は外からでもかなり聞こえてきます。
入居付けだけでなく、入居後のクレームにも繋がるため、これらの施設が隣接している物件は避けた方が良いでしょう。
2.近くに工場や倉庫が無いか 💣
工場の種類にもよりますが、工場からは以下のような様々な音が聞こえます。
・金属を溶接、加工するときの機械音
・フォークリフトのブザー音
・ラジオ体操の音楽
近くに工場がないか確認し、あれば何を作っている工場か見学したり、聞いたりしてみましょう。
悪臭
- 近くに工場が無いか
- 近くに飲食店が無いか
1.近くに工場が無いか 💣
先ほど、騒音のチェックポイントでも書きましたが、工場は悪臭を放つ場合もあるので注意が必要です。
例えば、塗装などを行う工場は、塗料のシンナーの匂いが強烈な場合があります。
時々近所を散歩していると、このような工場の前を通りますが、「私だったらこの近所に住みたくないなあ」と思ってしまいます。
※決してこのような工場の必要性や、働く方々を否定している訳ではありませんのでご了承ください。
2.近くに飲食店が無いか 💣
環境省の調査によると、近年、飲食店の悪臭に対する苦情件数は増加しているとのことです。
自分には美味しそうな良い匂いと思う匂いも、人によっては臭いと感じる人が増えているようです。
少し古いですが、飲食業の悪臭苦情ランキングは以下の通りです。
(平成22年度地方公共団体アンケート調査結果より)
上記の飲食店が物件の近くにあり、外からでも匂いが分かる場合は、できるだけ避けた方がよさそうです。
嫌悪施設
- 近くに、パチンコ、風俗、ラブホテルは無いか
1.近くに、パチンコ、風俗、ラブホテルは無いか 💣💣💣
築古戸建て投資のターゲットはファミリー層です。
そのため、嫌悪施設と呼ばれるパチンコ、性風俗店、ラブホテルなどの近くの物件はできるだけ避けた方が良いでしょう。
隣人
- 隣人にクレーマーはいないか
- 隣人に暴力団関係者はいないか
1.隣人にクレーマーはいないか 💣
私は割安で良い物件が売りに出ていると、どうしても隣人トラブルを疑ってしまいます。
隣人トラブルが原因で引っ越しせざるを得なくなった、という話を時々耳にするためです。
隣にはどういう方が住んでいるが、不動産会社に聞いてみましょう。
できれば、購入前に近隣の方へあいさつし、世間話をするついでに「物件に住んでいた方とはどのようなお付き合いをしていましたか?」と、それとなく聞いてみることをお勧めします。
その答えから悪口が発せられるようであれば、その近隣の方はクレーマーの可能性があり要注意です。
2.隣人に暴力団関係者はいないか 💣
これを見分けるのは中々難しいですが、以下の方法で聞き込みをするしかないと思います。
・不動産会社に聞く
・近隣住民に聞く
入居後に入居者が気づいて退去されないよう、できるだけ事前に情報収集しましょう。
災害
- 近くの河川は氾濫したことがあるか
- 土砂崩れが発生したことがあるか
1.近くの河川は氾濫したことがあるか 💣💣💣
まず、物件の近くに河川があるかどうかを確認します。
河川がある場合、氾濫したことがあるか、そして氾濫時どの程度の浸水被害があったかを不動産会社に聞きます。
氾濫したことが無くても、この地域がどの程度の危険区域に指定されているか、地域のハザード(防災)マップで必ず確認しましょう。
ハザードマップは市や町のホームページから入手することができます。
浸水想定区域(浸水した場合に想定される水深)が0.5m以上の地域は、床上浸水の危険があるため、避けた方が良いでしょう。
2.土砂崩れが発生したことがあるか 💣💣💣
こちらも河川の氾濫と同じです。
山や林のふもとに物件がある場合、土砂崩れの被害にあったことがあるかを不動産会社に聞きます。
また、ハザードマップでも確認します。
近年、異常気象の影響で50年に一度、100年に一度と言われる大雨が降ることがあります。
土砂災害特別警戒区域はもちろんのこと、警戒区域の物件も購入は避けた方が良いでしょう。
まとめ
周辺環境については、入居付けもそうですが、入居後のクレームや売却にも大きな影響を与えますので、非常に重要となります。
物件にばかり注意を奪われがちですが、周辺環境もしっかりチェックしていきましょう。
最後に、周辺環境のチェックポイントをリストにまとめます。
分類1 | 分類2 | 分類3 | チェックポイント | ノックアウトレベル |
周辺環境 | 騒音 | 楽器や音楽の音が漏れ聞こえないか | 💣💣💣 | |
近くに工場や倉庫が無いか | 💣 | |||
悪臭 | 近くに工場が無いか | 💣 | ||
近くに飲食店が無いか | 💣 | |||
嫌悪施設 | 近くに、パチンコ、風俗、ラブホテルは無いか | 💣💣💣 | ||
隣人 | 隣人にクレーマーはいないか | 💣 | ||
隣人に暴力団関係者はいないか | 💣 | |||
災害 | 近くの河川は氾濫したことがあるか | 💣💣💣 | ||
土砂崩れが発生したことがあるか | 💣💣💣 |
今回の記事は以上です。
なお、周辺環境以外のチェックポイントは別の記事にまとめていますので、こちらをご覧ください。
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